クロスバウンド - 犬と猫のバディミッション

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アクション
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第2話:再集結する仲間と新たな試練

仲間を求めて――犬と猫の再訪 ウルフとミアは、かつて所属していた“特殊傭兵部隊”や“諜報機関”の元同僚たちを頼りに、情報網を駆使しながら「ブラックコード」の行方を追っていた。今となっては、個々の立場や生活も異なるため、再び集まるのは容易ではない。それでも「オメガコード」の存在が引き起こす脅威を説明することで、彼らは少しずつ協力者を増やしていく。 「犬と猫の夫婦が再び動き出したらしい」――その噂は瞬く間に地下社会を駆け巡った。ウルフのかつての戦友であるドーベルマンの“レイガー”は、既に別の傭兵チームで仕事を請け負っていたが、恩義を感じているウルフの要請を断ることはできなかった。また、ミアの元同僚のシャム猫“カリン”も、昔からの友人として手を貸すことを誓う。 「ブラックコードのアジトは複数あり、それぞれが“オメガコード”関連の情報を持っているはず。」――こうした推測を基に、ウルフとミアたちは複数拠点を同時に調査するプランを立てる。しかし、敵側もまた警戒を強めており、容易には近づけない。 犬と猫のスキル連携――潜入と制圧 まずは手がかりを得やすそうな都市部の拠点に焦点を絞り、ミアが潜入作戦を決行。猫特有のしなやかさと、小柄な体を活かして警備システムを掻い潜り、暗い通気口を通って内部深くへと忍び込む。そこには、違法取引に使われる秘密の書類や電子データが山積みになっており、組織の資金源が何なのかを示す証拠の一端が見て取れた。 しかし、ミアの存在にいち早く気づいたセンサーが警報を発し、やがて武装した警備員が殺到。狭い室内での乱戦が始まり、ミアは近接戦闘で危機に陥る。そこへ、タイミングを見計らってウルフが強行突破を仕掛ける。大型犬ならではの力強い突進で、装甲車さながらの勢いで敵を弾き飛ばし、ミアを救出。二人は背中合わせの姿勢で警備員を迎え撃つ。 短時間での制圧に成功したウルフとミアだったが、重要データと見られるUSB端末の中身は暗号化されており、解読には時間がかかりそうだ。そこで新たな協力者として名乗りを上げたのが、元ハッカーのキツネ“ヴィクセン”。彼女はすでに組織から追われる身であり、金銭よりも身の安全と引き換えに、データ解読へ協力を約束する。 「暗号を解いたら、“ブラックコード”が次にどこを狙うかがわかるはずよ」――ヴィクセンの言葉に、ウルフたちはわずかな希望を見出す。しかしその裏では、彼らを抹殺するための新たな刺客が用意されていた。 不穏な影――迫る追跡者 一方、“ブラックコード”の幹部たちは、ウルフとミアの動きを重大視し始めていた。表向きは国際企業の顔を持ちながら、裏では違法兵器の密売や情報操作を行う彼らにとって、「オメガコード」の奪還は最優先事項。ミアがかつて手に入れたオメガコードは、組織を根本から崩壊させかねない秘密の鍵でもある。 新たに派遣された追跡者は、サーバルキャットの“サーベル”と呼ばれる暗殺者。特殊部隊の出身で、高い身体能力と冷酷な判断力を持ち、かつてはミアの同僚だった過去を持つ。彼女の目的は、オメガコードを奪い返し、ウルフとミアを含む関連人物をすべて排除すること――。 果たしてウルフとミア、そして協力者たちは、この恐るべき追跡者の魔手を振り切れるのか? 暗号化されたデータが示す“真の狙い”とは? 次回、物語はいよいよ佳境へと突入し、犬と猫の夫婦が選ぶ運命が明らかになる。


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